患者様コラム2~KHの矯正治療日記~

患者様の矯正治療体験コラム2~食べ物と“締めた3日後”には気を付けるべし~

東京都狛江市の歯列矯正専門医院「のむら矯正歯科」の患者様コラムをご紹介するページです。当院では、治療を受けていただいた患者様に治療体験記をお寄せいただいています。治療時のお気持ちをご自分の言葉で率直に書いていただいていますので、矯正治療をお考えの方はぜひご覧ください。

ワイヤー矯正で治療

治療開始

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歯の矯正治療を開始した。まずは取り外しができる矯正器具を何度も変えながら歯の形をきれいに整える治療を続ける。矯正は歯列の形が変わるたびに器具も換えなくてはならないので、毎回、石膏のようなもので歯型を取る。僕は歯型を取るのが苦手で、呼吸がしにくくなって気分が悪くなることがよくあった。焦れば焦るほどうまく歯型が取れず、何度もやり直しすることになるので、落ち着いて深呼吸をして型採りしてもらう必要がある。

取り外し可能な矯正器具を使う期間が終わった。今度は取り外しができない、固定式の矯正器具だ。矯正と聞くと誰もが思い浮かべるような、銀色の針金や金属を使った装置だ。僕の場合、口の中に歯が並ぶスペースが足りないので、犬歯の近くの歯を抜くことになった。歯を抜くのは「のむら矯正歯科」ではなくて「鶴田歯科」だ。抜く本数はなんと合計4本! 抜歯ではゴリゴリと何だか嫌な音がしたが、麻酔がきちんと効いていたおかげで痛みはそこまで強くなかった。

今は、針金を使った装置を着けている。抜歯して歯がなくなったところへ、周囲の歯を徐々に動かしていくのだ。針金を調整で締めた後は、歯に激痛が走る。何も食べられなくなることもあるから、調整前にはしっかり食事を取っておかないといけない。特に、締めた3日後くらいに痛みのピークがくる。そのときには出された痛み止めを飲んで、生活に支障がないように気をつける必要がある。

歯を引き寄せるために、ゴムや透明のワイヤーを使うこともある。ワイヤーは結構取れやすいので、乱暴に歯をみがいたり、硬いものを食べたりするとあっという間にはずれてしまう。それが原因で針金が飛び出て、口内炎になることもあるそうだ。なので、やさしく歯みがきをするなど気をつけなければいけない。

8月26日

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今日の調整でまた、矯正装置の針金を締めた。明日から3日後くらいまで、歯が痛くなる。つけ終わった直後の今も痛い。こういうときは基本的にやわらかいもの、例えばゼリーや飲み物を摂るように指導されているのだが、あいにく家に適当なものがなかった。たまたまトンカツがあったので食べてしまった。当然ながら、歯には激痛が走った。調整後数日は、硬く弾力のあるもの、繊維の多いものを口にするのはオススメしない。歯に当たって痛いだけでなく、矯正装置の間に食べかすが挟まって不快になるからである。

3月20日

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矯正装置にワイヤーを着けるときは、歯に接着剤で金属部品を着けていく。接着剤の臭いが少々鼻につく。それから、唾を吸収するために口にガーゼを置かれるのだが、これも苦手な人はいるだろう。

最終段階に向かって、ワイヤーは太くなっていく。太くなるにつれて締め付けがきつくなるので、装置に慣れていても調整後には痛みが再発する。また、ワイヤーを交換してすぐは食べ物が引っかかりやすい。ワイヤーの太さは、普通の人には目視でほとんど判断がつかないが、野村先生には「0.00何mmの差」がわかるらしい。

現在の治療は3週間に1度、器具に破損がないかをチェックし、あれば補修するという形式だ。器具の破損とは具体的にいうと、食べ物を食べているときに、ワイヤーの一部が曲がることがある。そうするとワイヤーがずれ、針金が飛び出て口内炎が起きる。他にもフックがワイヤーよりも内側に入ってしまい、ゴムが取り付けられなくなる。こういった破損がたびたび起こるから定期的に通院して修正することが必要なのだ。

ワイヤーを使った金属製の器具を使い始めて3年ほど経った。ここ2年はこの治療を続けている。しかし、治療方法がまったく変わらないというわけではない。2007年の冬あたりから、ゴムを着ける治療も開始した。ワイヤーの一部にフックを2箇所つくり、そこにゴムをかけて歯の位置を調整するのである。

10月29日

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今日の治療内容は、ワイヤーの調整だ。それから、ワイヤーの内側など歯みがきしにくい部分についた歯石の除去。ワイヤーの調整では、歯の一つ一つに取り付けられた器具からワイヤーを外す。その後、フックを固定していた針金を新しいものに交換する。時間にして2箇所程度で30分~1時間程度。

今回はさらに、ワイヤーを止める金属の器具が歯から外れてしまっていたので、その修理も行った。歯の表面の接着剤を削り取り、研磨して平らにした後、再び新しい器具を取り付ける。ちなみに、口には弓なり型のプラスチック製の留め具が取り付けられており、開けたまま固定されている。

今回の治療では、歯を研磨するときの不快な振動が頭に響いた。痛いとかガマンできないというものではなかったが、なかなか辛かった。注意点としては、これまでと同様、ワイヤーを交換するたびに歯に力が加わり、2~3日は歯に痛みがあるということがあげられる。ただし、ここ1年の治療では、痛み止めを飲むというところまで発展したことはない。